パイロットシュート其の2 補足です。

パイロットシュートの件で
英語なのでピンとこないのでは。との意見頂きましたので(Hさんありがとうございます、ですよね。)
追加で映像と説明を。  
まず下の映像をご覧下さい。撮影はSさん。提供ありがとうございます。もう何年も前の映像です。
http://youtube.com/v/ayeBEOEWrIY
こうなった要因を考えると
①機内でのピンチェックが不十分だった。
②クロージングループが緩かった。
③Exit時に他のジャンパーと接触してピンが外れた。→ひっくり返った影響もあり、より風を受けた。

他の要因もあるかもしれません。

ホースシュー(Horseshoe)の状態です。
この状態の対処方法は 「パイロットシュートを投げる」 です。
実際に起こった場合、当人は背負ったコンテナの後ろで「事」が起こっている為、気付きにくいはずです。
映像はベリーでした。
フリーフライでシットフライなら腕に当たって気づくかもしれませんし、ヘッドダウンなら足に当たって気づくかもしれません。しかし逆に腕や足に絡む可能性もあります。
ハイスピードな分、パイロットシュートを引き出すかも知れませんが、そのまま干渉せずに上がっていくのか、いずれかのラインの間を抜けて上がっていくのかはその状況次第。いろいろな状況が想定出来ますが、想定外の事も発生するかも知れません。

ホースシューの状態に気づかずに、コケたり、意図したフロントフリップ、バックフリップなどしたら
どうなるでしょう…体に絡み事も考えられます。
って映像があるか探していたらありました。 便利な世の中だ。
http://youtube.com/v/DRThLhjHgYE

「パイロットシュートが投げる」が前提ですが、ハードプルorロストプルだったら…
http://youtube.com/v/IBzgMIdtJm0
この映像ではライザーを外した後に、リザーブプル。
ライザーを外す目的は、リザーブオープン時に少しでも干渉を減らす事。
当然高度があればですが、それが出来る高度が無ければ、そのままリザーブプルしか手段はないでしょう。
こういった状況になった時を想定しているのが、Brian Germain氏の提案です。
「パイロットシュートを投げる」この対処方法は変える必要はないですが、
フリーフォール中に背後でラインやバックがバタバタしているのは無くなる(減る)事は期待出来ます。

って事はハイオープン?
はい、そうです。アウトしないでね(笑)
「未然に防ぐ」がまずは大事です。
今のギアは保護機能も充実していますが、いろんな状況を想定内にしておきましょう。
そうすれば、リスクは減らせます。人間、想定外が起こるとパニックに陥ります。
書き出したら長くなりましたが、映像がある分イメージはつくのでは。
皆さん安全には積極的に取り組みましょう。

パイロットシュート。

パイロットシュートの畳み方についての映像です。
http://youtube.com/v/axCeYlY_6ioこれを見てどう感じましたか?
これまで当たり前のようにしてきた事にも、違う方法があるんです。
興味を持って下さい。日々勉強です。
彼はBrian Germain。
Big Air Sportz, Incの社長さん。
日本語のキャノピー「先生(SENSEI)」Aerodyne Research社の開発デザインにも携わった人です。

こんな書籍も出しているお方。